日曜日, 6月 10, 2007

監督・ばんざい!

久々に映画館で映画を見てきました。
観た映画は、「監督・ばんざい!」北野映画好きなのでこれはみなければと映画館へ行ってしまいました。
開演30分ぐらい前に、会場について、チケットを買ったら「どのお席でも自由に選べますけど、どこにします?」とのこと。一番チケット買ったの早かったらしい。やっぱりたけしらしいなとその時点で感じてしまいました。
北野映画で唯一ヒットしたのが「座頭一」これは本当に大衆うけするものを作ったからその通りうけたんだなというものです。すごく面白かったけれどもなにか北野映画としてはちょっと違うんじゃないと感じてしまう作品でした。
で、この監督ばんざいは全く正反対。大衆ウケまったくしないものを作ってきました。
作り方は、「みんな、やってるか~」と「Takeshi`s」を足して2で割ったような作品でしたね。
主は、お笑いに感じます。はっきりいってくだらない。
それを、最後の最後に壊すという感じでした。いかにもたけしがやりそうなことです。
ただ、個々の作品自体は作品にしてもいいようなものです。というか、そんな作品ばかりです。
でも、そんな映画をぶち壊したい。そして、俺でもその程度の映画撮れるんだよといっているように感じました。
自分へのプライドであり、他人へそんなのだれでもできるんだからもっといい映画作りなさいといっているような気がしてしまいました。
そして、そういうものを壊す。それがしたかったのかなと自分なりに思います。
はっきり言って、北野好きじゃないと、この映画を肯定する人はいないかもしれませんね。
でも、個人的には面白い(笑えるってこと)作品だと思います。
ほんとくだらなくて、バカだなと。でも、こんな映画北野武しかとれないなと。
しかし、北野武はすごいですよね。どんな作品でも取れるんだなと感じてしまう限りです。
でも、封印したバイオレンス映画(この男、凶暴につきやSonatineなど)を見てみたいところもあるんですよね。あと、Kids Returnとあの夏一番静かな海。はっきりいってそれぞれ近い映画があまりないんです。すごくさまざまな作品を撮ってるんですよね。
上記以外で言えば、Doll’sなんかもちょっと異色ですよね。これはすごく男女の気持ちを撮った映画だと思います。
それだけ、どんな作品でも北野はとれる。でも、それをすべて壊そう。そんなことで作られたのかなとちょっと考えています。
こんな映画がとれるからこそ、偉大なんだなと感じるところです。
次回作はバカでいくのでしょうか、それとも得意のバイオレンスでいくのか、ちょっと楽しみです。

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