木曜日, 4月 05, 2007

裏金問題で考えるアマチュアのこと

昨日も触れたことのように、西武の裏金問題で野球界がゆれにゆれています。
プロ野球の悪い部分ばかりが表ざたになりつつありますが、ではアマチュア野球は
どうなんだということをちょっと考えて見ましょう。
実は、プロよりもアマチュアのほうが裏取引のようなものが多い感じがしてしまいます。
高校野球など野球留学から見てわかるように、特待生としてお金もかからずに
進学できる制度が浸透しきっています。
野球留学で地元以外の高校に進学している生徒は約3,000人~4,000人といわれ
ています。こんなにも多くの生徒が、地元の高校ではないところで野球漬けの生活をしています。
特に多いのが西の地方。大阪や兵庫といったところから、東北や四国に野球留学する
生徒が非常に多い。
考えれば簡単ですが、関西はPLや上宮、大阪桐蔭など強豪校が多いなか、選手層も
相当に厚い。中学で2番手3番手では甲子園出場の夢もかなえられません。
そのため、高校生は甲子園にいけるところを探す。
また、高校側も甲子園出場は名前を売る絶好のチャンスになります。
だからこそ、どんなことをしてもいい選手がほしい。
そうすれば自然と今の野球留学の流れが起こります。
まあ、これは悪い面というか、そうあまりよくなく感じられる捕らえ方です。
違った角度で、生徒がいい指導者のところで野球がやりたい。それには、別の都道府県の
この高校じゃなきゃだめなんだという場合も出てきます。
これに関しては、とめるほうがいけなく感じます。
昨年だったか高野連からは野球留学や特待生制度に関して、やめるように促す指針は示されました。
しかし、プロ野球よりも圧倒的にパイの大きいアマチュア野球のほうがそれをとめるのは難しいことでしょう。
一番いい方法は何なのか。どこまで良くて、どこまでがダメなのか。
プロ野球の問題を機に全ての野球界の問題を洗いざらいしたほうがいいのではないでしょうか。

|