月曜日, 7月 03, 2006

引き際

中田英が引退を表明しました。
突然です。でも、分かっていたことのような気がします。
悔しい気もします。でも、自分が決めた引き際なんです。
それも、自分で決める。そして、引き際というのが大事なんです。
この選手は、偉大でした。日本のサッカー界において最も輝き、嫌われ、そしてかっこよかった選手に思います。
ここ十年で偉大な選手を上げろといわれれば、僕は中田英と野茂英雄を選びます。
世界への道を切り開いた選手だから。そして、日本だけでなく世界の人々に感動をあたえてきたから。
我々に与えたものは非常に大きい。そして、それを決して忘れて欲しくない。
これからの選手にも、それが伝わっていて欲しい。

僕も、引き際を考えています。何度も引きたいと思った。しかし、それができない状況に追い込まれた。
今でもその状態は続いている。続けている、それはいいことなんだけれど、良くないことでもあるんだよ。
本当はスッキリして終わりたかった。何度も何度もそう思っていた。
でも、自然とそれができなかった。いろいろな要因がこの状態を生み出してしまった。
それは、どんなことをしても動かなかったことなんだと思う。僕にだってそれしか選択肢がなかった。
今はやっている。でも、自分が満足できるような状態でできていない。そんな状態で気持ちよいわけがないんだよ。
そして、自分は中田のようになにかを残してきたのか。これにも疑問が残っている。
好きなことをやってきた。いろんな人のためにやってきたつもりでいる。
でも、この僕がやっていることがどれだけのことを人に伝えられたのだろう。
いくらやっても、感覚としてはのれんに腕押しなんだよね。
ヒデのように何かを伝えられてやめていけるのは凄く幸せなことだと思う。
僕も、置き土産を沢山置いていきたい。でも、それがどこまで伝わるんだろう。
無駄な努力じゃない。そう思えるのかな。
悔しいけれど、今は早く身を引ける状況になりたい。楽にして欲しい

しりとり。「ク」
「クローゼ」
ドイツ代表のFW。現在得点王。この男がW杯優勝に導きそうである。

|