高校野球決勝戦

高校野球は、決勝戦よりもベスト８が面白いとよく言われます。
それは、トーナメント方式のためそれぐらいにいい対戦が組まれたり、またベスト８ぐらいだと強豪校がそろうので面白いといわれます。
しかし、決勝が凄い試合という年ももちろんあります。今年がそのいい例になってます。
まさか、３７年ぶりの再試合になるなんて。松山商ＶＳ三沢の０－０引き分け以来です。
決勝戦までは、今大会はホームランが５０本も飛び出し、乱打線になってとにかく点数が沢山入ったりシーソーゲームになる試合が多かった。
それが、決勝ではうってかわって投手戦になった。それもしびれるくらいの。
両チームともバッティングいいんですが、早実の斎藤、駒苫の田中の両エースがすばらしいピッチング。
両者とも延長でピンチを迎えてるんですが、きっちりそれで抑えるんですよ。
それまで、相当投げているにもかかわらずですよ。すごいですね。

僕が記憶に残っている決勝は２つあって、１つは横浜に松坂がいたときの８０回大会。
このときは、決勝でノーヒットノーランですからね。まさしく怪物松坂の大会でした。
もう１つが、７８回大会の松山商ＶＳ熊本工の試合。
３－２で松山商リードの９回裏２アウトから熊本工がソロホームランで同点においつく。
１０回裏１アウト満塁、１打サヨナラの場面でライトフライ。だれもが犠牲フライと思ったところを、ライトの矢野が本塁に見事な投球。ストライク返球で本塁で見事に３塁ランナーを刺してピンチを凌ぎ次の１１回の表に松山商が３点をもぎ取って優勝をした試合。
これは、鮮明に思い出しますよね。今でも矢野の矢のような返球は頭に映像が思い浮かびあがりますからね。
すばらしい、試合でした。

そして、今回の早稲田実業ＶＳ駒大苫小牧の試合も素晴らしい名勝負です。
これから先語られることになるでしょう。
さあ、明日の再試合。きっとすばらしいものとなると思います。
どちらが勝っても話題になる。すごく楽しみです。

しりとり。「コ」
「小林幹英」
元プロ野球投手。広島東洋カープ一筋で貴重なセットアッパー、クローザーとして活躍。肘や腰などを故障し、昨年わずか８年で引退。今は１軍コーチとして広島にのこっている。ちなみに、僕と同じ誕生日なのであげてみました。